私は大学院4年間、大阪大学歯学部第一口腔外科の「口唇口蓋裂治療チーム」に所属しておりました。大阪大学第一口腔外科は、口唇口蓋裂治療において世界的にも有名な施設であり、そこで多くの症例に携わり、乳児から幼児、小児に至るまで、哺乳や発育を含めた治療経験を積んでまいりました。 この経験を活かし、当院でも幅広い小児口腔外科治療を行っております。
発症は500〜700人に1人とされ、珍しい病気ではありません。哺乳がしにくい、発音がはっきりしない、歯並びが乱れやすい、中耳炎を起こしやすいなどの問題が生じることがあります。治療は一度で終わるものではなく、成長に応じて段階的に手術や歯科・言語の治療を行う「長期的なチーム医療」が必要です。
小児口腔外科は、お子さまの口の中や顎・顔の成長に関わる外科的な問題を診断・治療する分野です。 転んで歯をぶつけた、歯の生え方がおかしい、顎の成長に左右差がある…といった成長期特有のお悩みに対応します。
歯医者が「怖い場所」にならないよう、当院ではお子さまと日頃から楽しくコミュニケーションを取る工夫をしています。 夏休みには「こまキッズ」、冬休みには「クリスマス会」などのイベントを開催し、医院を楽しい思い出の場所にできるよう取り組んでいます。